咀嚼の意外な効果とは


今日は咀嚼についてお話したいと思います。

 

咀嚼とは「噛む」こと。

 

普段、きちんとよく噛んでお食事をしていますか?

気がついたら、あまり噛まず飲み込んでいる、、

なんてことありません?

 

噛むことが健康にいいことは知っている、

 

胃腸に優しい、

むし歯、歯周病予防、

脳の刺激

とか。

 

でも、どう健康によいのか

というわけで、

おそらく「へぇー」って

思ってもらえるんじゃないかと思うこと

2つだけお伝えします。

 

まず、ひとつめ

 

胃はでんぷんを消化するのが苦手。

ゆえにしっかりと噛むべし。

 

炭水化物を消化する酵素は主に唾液のアミラーゼ。

胃酸やペプシン、はたんぱく質を消化する酵素ですので、でんぷんの消化は苦手。


しっかりと噛んで唾液(アミラーゼ)で包んでから胃に送り届けてくださいね。

ちなみに胃はタンパク質が入ってこないと、胃が動き出しません。

胃酸もでません。タンパク質不足は胃が弱くなります。

炭水化物と野菜だけの食事は胃もたれを起こしやすいので気をつけましょう。

 

 

ふたつめ

 

噛むことで、幸せホルモン「セロトニン」が増える。

セロトニンは感情や精神面、睡眠など

人間の大切な機能に深く関係する

三大神経伝達物質の1つです。

 

脳は緊張やストレスを感じるとセロトニンを分泌し、

ノルアドレナリンやドーパミンの働きを制御し、

自律神経のバランスを整えようとします。

 

ストレスが溜まっている時に温泉に入ったり、

マッサージを受けたりしてリラックスすると癒されるのは、

セロトニンが増え、ノルアドレナリンが減少するから。

幸福感に満たされるのです。

 

セロトニン研究の第一人者 東邦大学名誉教授の有田秀穂先生によれば、

『一定のリズムで同じ動きを繰りかえす運動を「リズム運動」といい、

セロトニン神経はこのような運動で活性化されることがわかっています。

そして、このリズム運動は呼吸、歩行、咀嚼の3つ。

最も手軽なのが、咀嚼つまり噛むことなのです。』

ーすぐできる脳内革命 抜粋

 

 

セロトニンはトリプトファンという必須アミノ酸を材料に作られます。

豆腐、納豆などの大豆製品やチーズなどの乳製品、米などの穀類に多く含まれています。


つまりは

普段からバランスのよい食事をゆっくりよく噛んで食べるという、

実はとてもシンプルなこと。

 

そして、

 

セロトニンはメラトニンという睡眠のホルモンの前駆体でもあります。

セロトニンがしっかり作れていないとメラトニンも減ってしまうので

睡眠の質も下がります。

 

食べたもので身体は作られると言うけれど

 

こう考えると、食事の内容、質だけじゃなくて

日々の行動も影響し、身体って作られているのです。

 

日日是好日