「胆汁酸」がダイエットに重要な役目であるということをご存知ですか?
世間的には注目度低め(?)なので、なになに?って感じかもしれませんが、栄養療法界隈では、非常に重要視されている胆汁酸。
ファスティングでも重要視されますね。
胆汁酸とは
・コレステロールを原料に肝臓で作られる
(コレステロールの約8割は胆汁酸、他にホルモンやコルチゾールの原料となるので、コレステロール値が低いことも栄養的には大問題)
・1日に500ー1000ml作られ、胆嚢に濃縮されて貯蔵
・主に脂質の消化吸収を助ける消化液の役目
・体内の不要な毒素は胆汁酸に溜められ、排出される (解毒の役割)
はたらき
胆嚢に溜められた胆汁酸は食事をすると消化を助けるために分泌され、脂質を乳化して小腸で消化吸収しやすくする役目があります。
脂っこい食べ物を身体が受け付けない、昔に比べて食べられなくなったってことありませんか? それは、年齢と共に胆汁の分泌が減少しているのが原因のひとつなんですよ。
脂質の吸収が悪いということは、脂溶性ビタミン(ビタミンA,Eとか)の吸収も悪いということになりますから、お肌がカサカサになったり、粘膜が弱かったり、傷が治りにくかったり、老化が促進されるといことにも繋がります。
胆汁酸は小腸で消化吸収の仕事を終わらせると、腸壁から再吸収され、血管に入り全身をめぐり肝臓へ戻ります。これを腸肝循環といいます。
古代から人は長い間、飢餓と戦っていました。
飢餓を生き抜くため、大事なコレステロールを無駄に捨ててしまわないように備わった身体の機能です。
身体の仕組みは飢餓と戦っていた時代から、ほとんど変わっていないのです。
栄養がダブつくなんて、身体としては想定外?なのですよ。
飽食となってしまった現代では、コレステロールは余り気味・・・
再利用が必要ない今、どんどん排出して、新しい胆汁酸を作ることがコレステロール値低下の鍵とも言えるでしょう。
さらに、胆汁酸には骨格筋を増やす働きがあり、骨格筋が増えるということはミトコンドリアも増えます。
ミトコンドリアはエネルギー産生をする細胞。
つまり、代謝が上がるということ。
骨格筋が増える際に脂肪細胞を刺激、褐色脂肪細胞も増えます。
これが、脂肪細胞を燃やす!!ポイント。
そして、インスリンの分泌を促すこともわかっています。
つまり、血糖値を上げすぎない、満腹感を得易いので食べ過ぎを防ぐということになります。
身体の中で循環している古い胆汁酸は機能低下、からだに悪い影響を及ぼす場合もあるので、フレッシュな胆汁酸をどんどん増やして、脂肪を燃やしやすい身体づくりをすることが、ダイエット、健康維持に繋がるんですね。
胆汁酸分泌の改善
・規則正しいお食事
食事を抜くと胆汁酸の分泌もされず、鬱滞します。
・運動とマッサージ
腸の蠕動運動を促す
・リラックス
胆汁を分泌する括約筋は副交感神経支配なので、緊張状態が続くと分泌されません
・水溶性食物繊維(とくにβグルカン・・まいたけ、もずく、もち麦に多い)、タウリン(イカ、タコ、帆立)は分泌を促します。
・便秘をしない
極端な糖質制限は胆汁酸の分泌も抑えてしまいます。
雑穀米、長粒米など食物繊維、難消化性のでんぷんなどを意識して食べましょう。
【まとめ】
新しい脂肪酸が増えることはダイエットだけじゃなく、細胞が若返り、代謝力が上がり、免疫力が上がる、細胞レベルのアンチエイジング
参考図書:おなかが凹む胆汁酸ダイエット
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こちらの本には食材やレシピも豊富に載っていますよ。
杜仲茶は再吸収を防ぐと書かれていました。
最近のサロンでの整体の流れは最初にお腹を緩め、股関節を緩めることにしています。
それは緊張を解く、腸の動きを良くして胆汁酸の分泌を促すという狙いがあってです。
お腹を緩めてから、全体を施術すると全体が緩み易いと感じています。
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